2010年10月14日木曜日

おだ‐やか【穏やか】

[形動][文][ナリ]《形容動詞「おだ(穏)い」から派生した「おだいか」の音変化》

1 静かでのどかなさま。安らか。「―な天気」「世の中が―だ」

2 気持ちが落ち着いていて物静かなさま。「―な人柄」「―に話し合う」「心中―でない」

3 極端でなく、人に受け入れられやすいさま。穏当。「新制度へ―に移行する」「こう言っては―でないかもしれないが」

[派生] おだやかさ[名]

うか・べる【浮(か)べる/×泛かべる】

[動バ下一][文]うか・ぶ[バ下二]

1 浮かぶようにする。浮かばせる。「船を水に―・べる」⇔沈める。

2 外面に表す。表面に表し出す。「喜色を満面に―・べる」「涙を―・べる」

3 思い起こす。意識に上らせる。「記憶に―・べる」「念頭に―・べる」

4 暗記する。

5 苦境から救う。世に出してやる。浮かばせる。

6 十分に心得る。熟知する。

うか・ぶ【浮(か)ぶ/×泛かぶ】

[動バ五(四)]

1 物が液体の表面や中間、または空中に存在する。浮く。「雲が―・ぶ」「ボートが湖水に―・ぶ」「太平洋に―・ぶ島」⇔沈む。

2 物が液体の表面や空中などに、底から離れて上がる。浮く。浮かび上がる。「沈没船から油が―・ぶ」⇔沈む。

3 心の中に上ってくる。意識に出てくる。「名案が―・ぶ」「彼のおもかげが―・ぶ」

4 表面に出てくる。「苦悩の表情が―・ぶ」「涙が目に―・ぶ」

5 物がその姿かたちを目立たせる。「霧の中に木立が黒く―・んでいる」

6 よくない境遇から脱する。よい方に事態が向かう。→浮かばれる

7 陽気になる。浮く。

8 死者の霊が慰められて安らかになる。成仏する。→浮かばれる

9 気持ちなどが動いて定まらない。落ち着かない。うわついている。

10 根拠がない。いいかげんである。

[動バ下二]「うかべる」の文語形。

う・く【浮く】

[動カ五(四)]

1 物が底や地面などから離れて水面や空中などに存在する。うかぶ。「からだが海面に―・く」⇔沈む。

2 表面に現れ出る。「赤潮のため魚が大量に―・いた」「肌に脂が―・く」

3 しっかり固定しない状態になる。落ち着かず、ぐらつく。「柱が―・いている」「歯が―・く」「おしろいが―・く」

4 ある集団の中で仲間との接触が薄くなる。遊離する。「仲間から―・いた存在」

5 気分が晴れやかになる。うきうきする。「―・かない顔で返事をする」

6 模様などが下地から離れて上に出ているように見える。「牡丹(ぼたん)を―・かせた帯」

7 時間・経費などが予定よりも少なくてすみ、余りが出る。「費用が―・く」

8 心などがうわついている。

①確実さがなく、軽薄である。「―・いた考え」

②恋愛や情事に関係する。「―・いたうわさが絶えない」

9 根拠がない。不確実である。

[可能] うける

[動カ下二]浮かべる。浮かばせる。

[用法] うく・うかぶ――「川面(かわも)に浮く(浮かぶ)白鳥」のように相通じて用いられる。◇「浮く」は、浮力などが働いて底や地面から離れて上へ移動することに表現の重点があり、「浮かぶ」は、物が底や地面から離れて水面や空中に見えることに表現の重点がある。「宙に浮く」と「宙に浮かぶ」の表現しようとするものは同じではない。◇「浮く」は、「家の土台が浮く」「一人、社内で浮いている」のように、基盤・母体から離れる意にも用い、この場合「浮かぶ」を用いることはない。◇「浮かぶ」は、「名案が浮かぶ」「容疑者が浮かぶ」など、奥に潜んで見えなかったものが何かをきっかけとして表面に現れる意にも用い、この場合「浮く」では置き換えられない。

うつろい〔うつろひ〕【移ろい】

1 移り変わること。「心の―」「四季の―」

2 物事の状態が盛りを過ぎること。

3 住まいを移すこと。転居。

うつろ【▽空ろ/▽虚ろ】

[名・形動]

1 (「洞ろ」とも書く)内部がからであること。また、そのさま。空洞。うろ。からっぽ。「中は―になっている巨木」

2 心が虚脱状態であること。また、そのさま。表情などに生気のないさま。「―な目つき」

3 むなしいこと。また、そのさま。「慰めの言葉も―に響く」

ぴたり

[副]

1 すきまなく密着しているさま。「先頭に―(と)つく」

2 少しの狂いもないさま。また、うまく適合するさま。「計算が―(と)合う」「意見が―と一致する」

3 急に、完全に止まるさま。また、止めるさま。「―(と)泣きやむ」「酒を―(と)やめる」

あて‐が・う〔‐がふ〕【×宛てがう/充てがう】

[動ワ五(ハ四)]

1 物と物とをぴったりとくっつける。添え当てる。「聴診器を胸に―・う」「添え木を―・う」

2 割り当てて与える。相手の求めによらないで、こちらで適当に与える。「仕事を―・う」「子供におもちゃを―・う」

[可能] あてがえる

よ‐つゆ【夜露】

夜の間におりる露。「―にぬれる」「―にあたる」《季 秋》

かわか・す【乾かす】

[動サ五(四)]日光・火・風などにあてて、ぬれたものや湿ったものの水分を取り去る。「ぬれた服をたき火で―・す」

[可能] かわかせる

かわ・く【乾く】

[動カ五(四)]

1 物に含まれている湿気・水分がなくなる。ひる。「洗濯物が―・く」「―・いた空気」

2 感情や生気が感じられなくなる。うるおいに欠ける。「―・いたうつろな目」

てら・す【照らす】

[動サ五(四)]

1 光をあてる。光をあてて明るくする。「日に―・される」「ライトで舞台を―・す」

2 基準になるものと比べ合わせる。見比べて確かめる。参照する。「学則に―・して処分する」「歴史に―・せば明らかである」

3 能で、能面を少し上向きにする。はればれした気分、喜びの感情を表す。

4 遊女が客をはねつけて、恥をかかせる。

さら・す【×晒す/×曝す】

[動サ五(四)]

1 日光・風に当てて干す。「布団を日に―・す」

2 風雨や日光の当たるままにしておく。「風雨に―・された石仏」

3 布などを水洗いしたり日光に当てたり、または薬品を用いたりして白くする。漂白する。「布巾を―・す」

4 野菜などのあく・臭みなどを抜くために水に浸す。「牛蒡(ごぼう)を―・す」

5 広く人目に触れるようにする。「恥を―・す」「酔態を―・す」

6 避けることができないむずかしい事態に身を置く。「危険に身を―・す」「敵の脅威に―・される」

7 (「目をさらす」の形で)じっと見る。「新聞に目を―・す」

8 「晒し3」に処する。「首を―・す」

[可能] さらせる

さら・す

[動サ五(四)]

1 「する」の意で、相手をののしっていうときに用いる語。しやがる。「何を―・す」

2 動詞の連用形に付いて、相手をののしる気持ちを表す。…しやがる。「とっとと消え―・せ」

◆主に関西地方で用いる。

ちから‐まかせ【力任せ】

[名・形動]ありったけの力を出すこと。また、そのさま。「―な打法」「―に引っ張る」