2010年10月14日木曜日

う・く【浮く】

[動カ五(四)]

1 物が底や地面などから離れて水面や空中などに存在する。うかぶ。「からだが海面に―・く」⇔沈む。

2 表面に現れ出る。「赤潮のため魚が大量に―・いた」「肌に脂が―・く」

3 しっかり固定しない状態になる。落ち着かず、ぐらつく。「柱が―・いている」「歯が―・く」「おしろいが―・く」

4 ある集団の中で仲間との接触が薄くなる。遊離する。「仲間から―・いた存在」

5 気分が晴れやかになる。うきうきする。「―・かない顔で返事をする」

6 模様などが下地から離れて上に出ているように見える。「牡丹(ぼたん)を―・かせた帯」

7 時間・経費などが予定よりも少なくてすみ、余りが出る。「費用が―・く」

8 心などがうわついている。

①確実さがなく、軽薄である。「―・いた考え」

②恋愛や情事に関係する。「―・いたうわさが絶えない」

9 根拠がない。不確実である。

[可能] うける

[動カ下二]浮かべる。浮かばせる。

[用法] うく・うかぶ――「川面(かわも)に浮く(浮かぶ)白鳥」のように相通じて用いられる。◇「浮く」は、浮力などが働いて底や地面から離れて上へ移動することに表現の重点があり、「浮かぶ」は、物が底や地面から離れて水面や空中に見えることに表現の重点がある。「宙に浮く」と「宙に浮かぶ」の表現しようとするものは同じではない。◇「浮く」は、「家の土台が浮く」「一人、社内で浮いている」のように、基盤・母体から離れる意にも用い、この場合「浮かぶ」を用いることはない。◇「浮かぶ」は、「名案が浮かぶ」「容疑者が浮かぶ」など、奥に潜んで見えなかったものが何かをきっかけとして表面に現れる意にも用い、この場合「浮く」では置き換えられない。