2010年10月19日火曜日

す・げる【▽挿げる/×箝げる】

[動ガ下一][文]す・ぐ[ガ下二]はめ込む。差し込む。また、そのようにしてとりつける。「人形の首を―・げる」

お〔を〕【緒】

1 繊維をよった細長い線状のものの総称。糸やひもなど。「堪忍袋の―が切れる」

2 履物につけて足にかけるひも。鼻緒。「下駄(げた)に―をすげる」

3 楽器や弓に張る糸。弦(げん)。「琴の―」

4 長く続くこと。また、そのもの。「息の―が絶える」

5 命。生命。

はな‐お〔‐を〕【鼻緒/花緒】

下駄・草履などの履物の緒の、足の指ではさむ部分。また、履物の緒の全体。「―をすげる」

いと【糸】

1 天然、または人造の繊維を細長く引きのばしてよりをかけたもの。織物糸・縫い糸・編み物糸など。「―をつむぐ」

2 細長く1のようになっているもの。「クモの―」

3 琴または三味線などの弦楽器の弦(げん)。「―を張る」

4 琴・三味線のこと。「―竹」

5 釣り糸。「―を垂れる」

6 (比喩的に)物事を結びつけるもの。「記憶の―をたぐる」「運命の―」

7 糸引き納豆をいう女房詞。

しめ‐つ・ける【締(め)付ける】

[動カ下一][文]しめつ・く[カ下二]

1 強く締める。きつく締める。「帯で―・けられて苦しい」「胸が―・けられるような悲しみ」

2 精神的、物質的に圧迫する。束縛して苦しめる。「輸出規制で―・けられる」

むく・う〔むくふ〕【報う/▽酬う】

[動ワ五(ハ四)]《「むくゆ」の音変化》「報いる」に同じ。「亡き師の恩に―・う」「―・われない一生」

[可能] むくえる

けわし・い〔けはしい〕【険しい/×嶮しい】

[形][文]けは・し[シク]

1 傾斜が急で、登るのに困難であるさま。「―・い山道」

2 困難や危険な事態が予想されるさま。「再建への道は―・い」

3 怒りや緊張のため、言葉や表情などがとげとげしいさま。「―・い声」「―・い目つき」

4 自然現象などが、荒々しく激しいさま。

5 危険である。危うい。

6 あわただしい。せわしい。忙しい。

[派生] けわしげ[形動]けわしさ[名]

いそがし・い【忙しい】

[形][文]いそが・し[シク]《動詞「急ぐ」の形容詞化》

1 多くの用事に追われて暇がない。多忙である。「目が回るほど―・い」

2 せかせかして落ち着かない。せわしない。「―・い性分だねえ」

[派生] いそがしがる[動ラ五]いそがしげ[形動]いそがしさ[名]

[用法] いそがしい・せわしい―― 「忙しい(せわしい)日々を過ごす」「飛行機が忙しく(せわしく)離着陸を繰り返す」などでは、相通じて用いられる。◇「忙しい」は「注文が増えて、忙しくなった」のように用いられるほか、「猫の手も借りたいほど忙しい」などの慣用句や、「資金繰りに忙しい」のような比喩的な言い方に及ぶ。これらは「せわしい」に置き換えられない。◇「せわしい」は「せわしいしゃべり方をする」「車の往来がせわしい」のように、主観的で落ち着かないことに重点がある。したがって、「仕事が忙しい」とはいうが、「仕事がせわしい」とは普通いわない。◇類似の語に「せわしない」「あわただしい」「いそがわしい」がある。「せわしない」は「せわしい」の強調形であり、「あわただしい」は不安定で流動的な感じが中心で、「あわただしい年の暮れ」「政局があわただしくなった」などと用いる。「いそがわしい」は文語的で、「せわしい」「あわただしい」に近い。

せわし・い〔せはしい〕【▽忙しい】

[形][文]せは・し[シク]

1 用事が多くてひまがない。いそがしくて休む間もない。せわしない。「―・い日々を送る」

2 気がせいて落ち着かない。せかせかしている。せわしない。「―・く立ち去る」

3 速い調子で続くさま。絶え間がない。せわしない。「―・く息をつく」

4 経済的にゆとりがない。

[派生] せわしがる[動ラ五]せわしげ[形動]せわしさ[名]

いとし・い【▽愛しい】

[形][文]いと・し[シク]《「いとおしい」から》

1 かわいく思うさま。恋しく慕わしい。「―・いわが子」「―・い人」

2 かわいそうだ。ふびんだ。「哀れな境遇を―・く思う」

[派生] いとしがる[動ラ五]いとしげ[形動]いとしさ[名]

なげかわし・い〔なげかはしい〕【嘆かわしい】

[形][文]なげかは・し[シク]悲しく情けなく感じられる。残念に思う。「―・い事件が起こる」

[派生] なげかわしげ[形動]なげかわしさ[名]

うと・い【疎い】

[形][文]うと・し[ク]

1 親しい間柄でない。疎遠だ。「二人の仲は―・くなった」「去る者は日々に―・し」

2 (「…にうとい」の形で)そのことについての知識や理解が不十分である。「その方面の事情に―・い」

3 親しみが持てない。わずらわしく思う。

4 不案内である。関心がない。

5 愚かである。間が抜けている。

いと・う〔いとふ〕【×厭う】

[動ワ五(ハ四)]

1 嫌って避ける。嫌がる。「団体行動を―・う」「どんな苦労も―・わない」

2 かばう。大事にする。いたわる。現代では多く健康についていう。「おからだをお―・いください」

3 (多く「世をいとう」の形で)世俗を嫌って離れる。出家する。

4 危険や障害などを避ける。しのぐ。

なやま・す【悩ます】

[動サ五(四)]悩むようにする。苦しめる。「頭を―・す」「腰痛に―・される」

こわ‐だか【声高】

[形動][文][ナリ]話し声の調子が高く大きいさま。「―な声で話す」「―にののしる」

タブー【taboo/tabu】

《(ポリネシア)tapu(はっきり印をつけられた、の意)から》

1 聖と俗、清浄と不浄、異常と正常とを区別し、両者の接近・接触を禁止し、これを犯すと超自然的制裁が加えられるとする観念・風習。また、禁止された事物や言動。未開社会に広くみられる。禁忌。禁制。「宗教上の―を犯す」

2 ある集団の中で、言ったり、したりしてはならないこと。法度(はっと)。「彼にはその話は―だ」

い・む【忌む/▽斎む】

[動マ五(四)]

1 (忌む)

呪術的な信仰などから、不吉なものとして避ける。禁忌とする。「葬式は友引の日を―・む」「宗教上、肉食を―・む」

嫌って、避ける。「革新を―・む」「退屈を―・む」

2 (斎む)身を清め、慎んでけがれを避ける。

つつし・む【慎む/謹む】

[動マ五(四)]

1 あやまちや軽はずみなことがないように気をつける。慎重に事をなす。「行動を―・む」「言葉を―・みなさい」

2 度をすごさないようにする。控えめにする。節制する。「酒を―・む」「暴飲暴食を―・む」

3 (「謹む」と書く)うやうやしくかしこまる。「―・んで御礼申し上げます」→謹んで

4 物忌みする。斎戒する。

つき‐まと・う〔‐まとふ〕【付き×纏う】

[動ワ五(ハ四)]

1 離れずに、いつもそばに付き従う。「弟が―・う」「物売りに―・われる」

2 ある事情などが、ついてまわって離れない。また、ある気持ちなどが、いつも頭から離れない。「リスクが―・う仕事」「不安が―・う」

はずみ〔はづみ〕【弾み/▽勢み】

1 はずむこと。勢いよくはね返ること。「ボールの―が悪い」

2 勢いがつくこと。調子づいて活気を帯びること。また、その勢い・活気。「仕事に―がつく」

3 そのときの思いがけない勢い。その場のなりゆき。「言葉の―で言いすぎる」「ものの―」

4 何かをしたその拍子。その途端。「滑った―に足首をひねる」

5 金品を奮発すること。

ふり‐かか・る【降(り)掛(か)る/降(り)懸(か)る】

[動ラ五(四)]

1 雨などが上から落ちてきて、かかる。「花びらが―・る」

2 よくないことが身の上に起こる。身に及ぶ。「災難が―・る」

こまり‐は・てる【困り果てる】

[動タ下一][文]こまりは・つ[タ下二]困って途方にくれる。全く困ってしまう。「万策尽きて―・てる」

はら・す【晴らす/×霽らす】

[動サ五(四)]

1 心のわだかまりを取り除いてはればれとした気持ちにさせる。「疑念を―・す」「鬱憤(うっぷん)を―・す」

2 目的をとげる。「思いを―・す」

3 空が晴れるようにする。

[可能] はらせる

すべ【▽術】

目的を遂げるための手段。方法。てだて。「施す―も知らない」「なす―がない」

まじ・える〔まじへる〕【交える/▽雑える】

[動ア下一][文]まじ・ふ[ハ下二]

1 つけ加えて一つにする。加え入れる。「学生を―・えて討論する」「身ぶりを―・えて話す」「私情を―・えない仕事上の付き合い」

2 入りこませる。組み合わせる。「ひざを―・えて語り合う」

3 互いにやり合う。やりとりする。「砲火を―・える」「言葉を―・える」

◆室町時代以降はヤ行にも活用した。→交ゆ

[下接句] 干戈(かんか)を交える・語を交える・膝(ひざ)を交える・兵刃(へいじん)を交える・砲火を交える

はずかし・める〔はづかしめる〕【辱める】

[動マ下一][文]はづかし・む[マ下二]

1 恥をかかせる。恥辱を与える。「満座の中で―・められた」

2 地位や名誉などを傷つける。けがす。また、自分の力量以上の地位や役職につく。「母校の名を―・める」

3 女性を犯す。凌辱する。「暴漢に―・められる」

はずべき[はづ―] 【恥ずべき】

(連語)
恥じて当然な。当然恥ずかしいと思うべき。

―行為

こま‐ごま【細細】

[副](スル)

1 細かくて雑多なさま。細かくてあまり重要でないさま。「―(と)した道具類」「―した要件を片付ける」

2 細かいところまで行き届くさま。「事情を―(と)話す」

3 ねんごろなさま。丁重なさま。「―と世話をやく」「―(と)礼を言う」

4 せわしく働くさま。こまめに。「―と立ち働く」

5 繊細なさま。こまやかなさま。

も・める【×揉める】

[動マ下一][文]も・む[マ下二]

1 争いが起きてごたごたする。「会議が―・める」

2 いらいらする。「気が―・める」

3 費用がかかる。

ごた‐ごた

[副](スル)

1 雑然として秩序のないさま。ごちゃごちゃ。「美辞麗句を―(と)並べる」「室内が―(と)して落ち着かない」

2 混乱や争いが起こっているさま。「会社の中が人事問題で―(と)している」

[名・形動]

1 争い。もめごと。紛争。「隣家との間に―が絶えない」

2 整理がつかず雑然としていること。また、そのさま。「引き出しの中の―を整理する」

[アクセント]はゴタゴタ、はゴタゴタ。

がみ‐がみ

[副]口やかましくしかりつけたり、文句を言ったりするさま。「―(と)しかる」

わずらわし・い〔わづらはしい〕【煩わしい】

[形][文]わづらは・し[シク]《動詞「煩う」の形容詞化》

1 心を悩ましてうるさい。面倒で、できれば避けたい気持ちである。「近所付き合いが―・い」「雨の日は出掛けるのが―・い」

2 こみ入っていて複雑である。「―・い事務手続き」

3 気がおかれる。気をつかわせられる。

4 からだのぐあいが悪い。病気である。

[派生] わずらわしがる[動ラ五]わずらわしげ[形動]わずらわしさ[名]

うるさ・い【▽煩い/五=月=蠅い】

[形][文]うるさ・し[ク]

1 物音が大きすぎて耳障りである。やかましい。「隣の話し声が―・い」

2 注文や主張や批評などが多すぎてわずらわしく感じられる。細かくて、口やかましい。「―・い小姑(こじゅうと)」「規則が―・い」「ワインにはなかなか―・い」

3 どこまでもつきまとって、邪魔でわずらわしい。また、ものがたくさんありすぎて不愉快なさまにもいう。しつこい。「ハエが―・くつきまとう」「この写真はバックが―・い」

4 いやになるほどにすぐれている。

5 いやになるほどに、こまごまといきとどいている。

6 技芸がすぐれている。

◆古くは、いきとどいて完全であるさまを、わずらわしく感じる意と、よしとする意の両面からいった。

[派生] うるさがる[動ラ五]うるさげ[形動]うるささ[名]

[用法] うるさい・やかましい―― 「人々の叫ぶ声がうるさい(やかましい)」「窓を打つ風の音がうるさい(やかましい)」「ブルドーザーの音がうるさい(やかましい)」のように、不快に感じる声・物音・騒音などには相通じて用いられる。◇「蚊のブーンという羽音がうるさい」など、必ずしも大きな音ではないが、わずらわしく感じられるときは「うるさい」が用いられる。◇また、「うるさい」は「規制がうるさい」「世間がうるさい」「髪が長すぎて、うるさい」「装飾がごてごてとうるさい」など、音以外の不快なものにも用いられる。◇「親がうるさい(やかましい)」「味にうるさい(やかましい)」「時間にうるさい(やかましい)」など、「あれこれ言う」の意味では相通じて使われるが、「やかましい」のほうががみがみ言う度合いが強い感じである。

やかまし・い【×喧しい】

[形][文]やかま・し[シク]

1 声や物音などが騒がしい。うるさく、不快である。「工事現場の―・い音」

2 いろいろの人が話題にして騒がしい。また、評判が高い。「世間が―・い」

3 こまごまとしていて、めんどうくさい。また、小言が多くてわずらわしい。「何事にも―・い人」「書類の手続きが―・い」

4 きびしい。「しつけに―・い家庭」「規則が―・い」

5 好みなどが気むずかしい。「食べ物に―・い人」

[派生] やかましがる[動ラ五]やかましげ[形動]やかましさ[名]

さわがし・い【騒がしい】

[形][文]さわが・し[シク]《動詞「さわ(騒)ぐ」の形容詞化》

1 盛んに声や物音がしてうるさい。そうぞうしい。やかましい。「教室が―・い」

2 事件などが起こって世情が落ち着かない。平静・平穏でない。「国内が―・い」

3 事が多く忙しい。あわただしい。

4 ごたごたしている。乱雑である。

[派生] さわがしげ[形動]さわがしさ[名]

かい‐あさ・る〔かひ‐〕【買い▽漁る】

[動ラ五(四)]あちこち探し求めて盛んに買う。買い集める。「稀覯本(きこうぼん)を―・る」

ののし・る【×罵る】

[動ラ五(四)]

1 ひどい言葉で悪口を言う。声高に非難する。罵倒(ばとう)する。「口汚く―・る」

2 わめき立てる。大声で言い騒ぐ。

3 声高く鳴く。やかましく音を立てる。

4 盛んにうわさされる。評判になる。

5 権勢が盛んである。はぶりがよい。

けがらわし・い〔けがらはしい〕【汚らわしい/×穢らわしい】

[形][文]けがらは・し[シク]けがれている。きたならしい。自分まで汚れそうで不快な感じがする。「―・い金」「そんな話は耳にするのも―・い」

[派生] けがわらしげ[形動]けがらわしさ[名]

よご・れる【汚れる】

[動ラ下一][文]よご・る[ラ下二]

1 きたなくなる。不潔になる。「手が―・れる」「都会の―・れた空気」

2 悪いことに関係して、清らかさを失う。けがらわしくなる。けがれる。「そんな―・れたお金は受け取れない」

[用法] よごれる・けがれる―― 「よごれる」は、汚物がついてきたなくなることをいう。「けがれる」は、犯罪を犯す、道徳に反する、宗教などで禁じられていることをするなど、精神的に清らかでなくなることをいう。◇「よごれた手」は、泥や油などが付いてきたない状態である。「けがれた手」は、不正な金銭を受け取ったり、人を殺傷したり、触れてはならないものに触れたりしたことである。◇「けがれる」は、「名がけがれる」「名誉がけがれる」「思い出がけがれる」など、多くは抽象的なものに用いられる。

けが・れる【汚れる/×穢れる】

[動ラ下一][文]けが・る[ラ下二]

1 清らかさ、純粋さ、神聖さなどが損なわれて、よごれた状態になる。よごれる。「耳が―・れる」「神殿が―・れる」

2 名誉や誇りに傷がつく。「履歴が―・れる」

3 女性が貞操を失う。

4 死・出産・月経などにかかわって忌むべき状態になる。

きよ‐らか【清らか】

[形動][文][ナリ]けがれなく澄みきって美しいさま。清純なさま。「―な谷川の流れ」「―な愛」

[派生] きよらかさ[名]

かろう‐じて〔からう‐〕【辛うじて】

[副]《「からくして」の音変化》やっとのことで。どうにか。「―終電に間に合う」「年金だけで―生計を立てている」

ひと‐きわ〔‐きは〕【一際】

[副]

1 他と比べて特に目立っているさま。一段と。「―高くそびえる山」「―声が大きい」

2 区別せず、ひとまとめに扱うさま。

[名]

1 身分や地位などの一つの段階。

2 あるとき。一時。

ほくそ‐え・む〔‐ゑむ〕【ほくそ笑む】

[動マ五(四)]《「ほくそ」は「北叟」か》うまくいったことに満足して、一人ひそかに笑う。「してやったりと―・む」

でき‐ばえ【出来映え/出来栄え】

できあがりのようす。また、できあがりのよいこと。「すばらしい―」「予想外の―にほくそえむ」