2010年10月22日金曜日

いん‐けん【陰険】

[形動][文][ナリ]

1 表面は何気なく装いながら、心の内に悪意を隠しているさま。「―に立ちまわる」

2 意地悪そうに見えるさま。「―な目つき」

[派生] いんけんさ[名]

ひ‐かげ【日陰/日×蔭】

1 物の陰になって日光の当たらない所。「―で休む」⇔日向(ひなた)。

2 表立って活動することのできない地位や境遇。また、世に埋もれていること。「―の身」

3 「日陰の蔓(かずら)2」の略。

ぼや・ける

[動カ下一]はっきりとしなくなる。ぼんやりとする。ぼける。「論点が―・ける」

ナレーション【narration】

1 物語。叙述。

2 映画・テレビ・演劇などで、劇の筋や場面、登場人物の心理などを説明すること。また、その説明。語り。

あま・す【余す】

[動サ五(四)]

1 余分なものとして残す。余らせる。「料理が多すぎて―・してしまった」

2 限度に達するまでの余地を残す。「今年も―・すところあと三日」

3 (主に受身の形で用いる)持て余す。手に余る。

4 こぼす。満ちあふれるようにする。

[可能] あませる

あま・る【余る】

[動ラ五(四)]

1 多すぎて残りが出る。使い切れずに残る。「―・った小遣いは貯金する」「人手が―・る」

2 (多く「…にあまる」の形で)

①数量などがある基準を超える。「身の丈六尺に―・る大男」「五万人に―・る観客」

②程度や力などが、ある程度以上にはなはだしくなる。「勢い―・って転倒する」「目に―・る言動」「身に―・る重責」

3 割り算で、割り切れないで残りが出る。

4 いっぱいになってあふれる。

[用法] あまる・のこる―― 「余る」はある基準の量を超えて何かがあること。「旅館の支払いが済んでも金が余る」「身に余る光栄」「自分の手に余る難しい問題」「一〇を三で割ると三が立って一が余る」などと用いる。◇「残る」は、なくならないで、まだある場合に用いる。「金が使いきれずに残る」「十分考えたが、まだ疑問が残っている」「一〇から八引くと二残る」◇「御飯のおかずが余った」は、四人の食事に六人分のおかずがあって食べきれなかったというような場合。四人分用意されていたのに、全部は食べ切れなかったときは「おかずが残った」となる。

くる・む【▽包む】

[動マ五(四)]巻くようにして物をつつむ。「書類を風呂敷で―・む」

[可能] くるめる

[動マ下二]「くるめる」の文語形。

つつ・む【包む】

[動マ五(四)]

1 物を、紙や布などの中に入れてすっかりおおう。「風呂敷で―・む」

2 (多く受け身の形で)物をすっかり取り囲むようにする。「山中で霧に―・まれる」「火に―・まれた家」「事件はなぞに―・まれている」

3 心の中にしまっておいて外へ出さない。秘める。隠す。「―・まず話す」「悲しみを胸に―・む」

4 慶弔のためやお礼として、金を紙などにくるんで渡す。「車代を―・む」

5 堤を築いて水が外に流れ出ないようにする。〈新撰字鏡〉

[可能] つつめる

[用法] つつむ・くるむ――「荷物を風呂敷に包む(くるむ)」「包んで(くるんで)ある紙も黄色くなっている」など、物をおおう意では相通じて用いられる。◇「贈り物をきれいな紙で包む」「祝儀を包む」「謎(なぞ)に包まれた人」などのように、「包む」は何かがあるものを取り囲み、おおって中が見えないこと。これらは「くるむ」とはいえない。◇「くるむ」は布や紙などで巻いておおうこと。「赤ん坊を毛布でくるんで抱く」は全体をおおって見えなくするわけではないから、「包む」を使いにくい。

ゆき‐わた・る【行(き)渡る】

[動ラ五(四)]

1 広い範囲にもれなく届く。隅々にまで及ぶ。いきわたる。「全家庭に―・る」

2 世間に広く普及する。いきわたる。「宣伝が―・る」

3 行って渡る。渡り行く。

すみ‐ずみ【隅隅】

すべての隅。方々の隅。また、あらゆる方面。「―までくまなく探す」

ひずみ〔ひづみ〕【×歪み】

1 物体に外力を加えたときに現れる形状または体積の変化。ねじれ・ゆがみ・ちぢみなど。

2 物事の進行する途中で欠陥の生じること。また、その欠陥や悪影響。「政策の―を是正する」

3 テレビ・オーディオなどで、音などの再生された信号波がもとの信号波と等しくない状態。

ゆがみ【×歪み】
1 ゆがむこと。ゆがんでいる状態。ひずみ。「テレビの画像の―」

2 心が正しくないこと。「性格の―」

そそのか・す【唆す/×嗾す】

[動サ五(四)]

1 その気になるように仕向ける。特に、おだてて悪いほうへ誘い入れる。「悪事を―・す」

2 早くそうするように勧める。せきたてる。

おだ・てる【×煽てる】

[動タ下一][文]おだ・つ[タ下二]

1 うれしがることを言って、相手を得意にさせる。何かをさせようと、ことさらに褒める。もちあげる。「―・ててやる気にさせる」

2 人が落ち着いていられないほどに騒ぎたてる。

きた・える〔きたへる〕【鍛える】

[動ア下一][文]きた・ふ[ハ下二]《古くは四段に活用》

1 高温で熱した金属を繰り返し打ったり水で冷やしたりして硬度・密度などを高め、良質のものにする。鍛錬する。「刀剣を―・える」

2 練習・修練を繰り返し、技術や身体・精神をしっかりしたものにする。「心身を―・える」「選手を―・える」

3 いじめる。

たくまし・い【×逞しい】

[形][文]たくま・し[シク]

1 からだが頑丈で、いかにも強そうに見える。「―・い腕」

2 意志が強く、多少のことではくじけない。「―・い精神」

3 意気や勢いが満ちあふれている。「―・い生命力」「―・い食欲」「想像力が―・い」

[派生] たくましげ[形動]たくましさ[名]

もまれる【×揉まれる】

[連語]《動詞「も(揉)む」に受身の助動詞「れる」の付いたもの》

1 大きな力で激しく揺り動かされる。「人ごみに―れる」

2 多くの人々の中で、経験や苦労を重ねて鍛えられる。「実社会で―れてたくましくなる」

へばり‐つ・く

[動カ五(四)]

1 べったりとはりつく。「松やにが手に―・く」

2 ぴったりくっつく。そばにいて離れない。「子供が親に―・く」

ねる【寝る/×寐る】

[動ナ下一][文]ぬ[ナ下二]

1 眠りにつく。寝床に入る。睡眠をとる。眠る。「ぐっすりねた」「ねる間も惜しんで働く」

2 病気で床につく。寝込む。「風邪で二、三日ねていた」

3 からだを横たえる。また、そのような状態で休む。「ねながら本を読む」「大の字にねる」

4 本来立っているもの、縦のものが横になる。「髪の毛がねる」「活字がねている」

5 共寝をする。同衾(どうきん)する。「女とねる」

6 商品が売れずに残っている。また、資金が動かない状態にある。「暖冬で冬物がねている」

7 味噌や酒などが仕込まれた状態である。また、麹(こうじ)が熟成する。

ねむ・る【眠る/▽睡る】

[動ラ五(四)]《古くは「ねぶる」》

1 心身の動きが一時的に低下し、目を閉じて無意識の状態になる。「すやすやと―・る」

2 一時的に活動をやめた状態になる。利用されない状態のままである。「草木も―・る丑(うし)三つ時」「地下に―・る資源」

3 死ぬ。永眠する。「草葉の陰で―・っている」

4 まぶたを閉じる。目をつぶる。

[可能] ねむれる

[用法] ねむる・ねる―― 「毎晩、よく眠る(寝る)」「ぐっすり眠った(寝た)」のように心身の働きが低下して意識的な活動がない状態をいうときには、相通じて用いられる。◇「眠る」は、体が眠った状態にあることに重点があり、必ずしも横になることを意味しない。「居眠り」のようにすわった状態でも立ったままでもよい。◇「寝る」は、「さあ、寝るか」「もう寝る時間ですよ」のように横になって眠る意がある。また、今眠っていなくても眠る習慣がある場合にも使う。「寝る子は育つ」「どこででもよく寝るなあ」◇「深い眠りから覚める」のように、「眠る」に対しては「覚める」が、また「治ってきたが、まだ寝たり起きたりだ」のように「寝る」に対しては「起きる」が対応する。