2010年11月10日水曜日

てき【敵】

1 戦い・競争・試合の相手。「大国を―に回して戦う」「―の意表をつく」「―をつくりやすい言動」⇔味方。

2 害を与えるもの。あるものにとってよくないもの。「民衆の―」「社会の―」「ぜいたくは―だ」

3 比較の対象になる相手。「―のほうがもてる」「弁舌にかけては彼の―ではない」

4 遊里で、客と遊女とが互いに相手をさしていう語。相方。おてき。

5 (「的」とも書く。代名詞的に用いて)多少軽蔑して、第三者をさしていう語。やつ。やつら。

[用法] 敵(てき)・かたき―― 自分にとって害をなすもの、滅ぼすべき相手の意では「敵」も「かたき」も相通じて用いられるが、普通は「敵」を使う。「かたき」はやや古風ないい方。◇ 「敵」は戦争・競争・試合の相手全般について使う。「敵を負かす」「敵に屈する」「敵が多い」◇争いなどの相手の意で使う「かたき」は、「恋がたき」「商売がたき」「碁(ご)がたき」のように複合語として用いられることが多い。◇深い恨みを抱き、滅ぼしたいと思う相手の意では「かたき」を使う。「親のかたきを討つ」「父のかたきを取る」「目のかたきにする」など。◇類似の語に「あだ」がある。「かたき」と同じように使われ、「あだ(かたき)討ち」などという。ただし「恩をあだで返す」は「かたき」で置き換えられない。