2010年10月14日木曜日

あた・る【当(た)る/▽中る】

[動ラ五(四)]

1 物事や人が直面、接触する。

①動いて来たものがぶつかる。また、動きのあるものが触れる。「ボールが顔に―・る」「雨がフロントガラスに―・る」

②断続的に触れる。さわる。「堅いカラーが首筋に―・る」

③光・熱・風などを受ける。「日がよく―・る部屋」「ストーブに―・る」「冷たい風に―・る」

④人に接する。人を待遇する。現在では、ひどく扱う場合に用いる。「つらく―・る」「家族に―・る」

⑤対抗する。対応する。「強敵に―・る」「勢い―・るべからずだ」

2 物事がその状態である。相当する。

①そのような関係にある。「伯父に―・る人」

②その方角にある。「東の方角に―・る家」

③他と比べて、それに当てはまる。「人の手に―・る部分」

④結果としてそういうことになる。「今日は結婚記念日に―・る」「失礼に―・る」

3 物事がふさわしい状態になる。ねらいや希望などに当てはまる。

①ねらいや予想のとおりになる。的中する。「天気予報が―・る」「山が―・る」

②催しや企画などが成功する。「商売が―・る」

③くじなどで選ばれる。当籤(とうせん)する。「賞品としてテレビが―・る」

④適合する。合っている。「彼の批評は―・っている」

4 物事に探りを入れる。ようすを見る。確かめてみる。「原本に―・る」「他の店を―・ってみよう」

5 受けとめる。担当する。

①身に引き受ける。従事する。「あえて難局に―・る」

②割り当てられる。指名される。「当番に―・る」

6 身体などにぐあいの悪い触れ方をする。

①よくないことが身に及ぶ。「罰が―・る」

②からだに害を受ける。「暑さに―・る」「河豚(ふぐ)に―・る」

③果物などが傷む。「この桃はところどころ―・っている」

7 (「…にあたらない」などの形で)…するに及ばない。「驚くに―・らない」「腹をたてるには―・りません」

8 (多く「…にあたり」「…にあたって」の形で)何かを行う時・場合になる。「新年を迎えるに―・り」「友達を選ぶに―・っては」

9 野球で、打者がよくヒットを打つ。「あのバッターはよく―・っている」

10 釣りで、釣り針のえさに魚が食いついた感触がある。「四投目のキャスティングで―・る」

11 《「する」が失う意に通じるところから、それを忌み嫌っていう》ひげなどを、する。そる。「顔を―・る」

[可能] あたれる

[下接句] 犬も歩けば棒に当たる・肯綮(こうけい)に中(あた)る・事に当たる・図に当たる・時に当たる・下手な鉄砲も数打てば当たる・耳に当たる・胸に当たる