2010年11月15日月曜日

そ‐む・く【背く/×叛く】

《「背(そ)向く」の意》

[動カ五(四)]



①取り決めたことや目上の人の考え・命令などに従わずに反抗したり反対したりする。さからう。「約束に―・く」「親の言いつけに―・く」

②謀反する。はむかう。「主君に―・く」

2 世間や、ある人のもとから離れて行く。去る。離反する。「世を―・く(=出家スル)」「妻にまで―・かれる」

3 予想されることと反対の結果になる。「四番打者の名に―・かぬ大活躍」「ファンの期待に―・く」

4 その方向に背中を向ける。

[可能] そむける

[動カ下二]「そむける」の文語形。

[用法] そむく・さからう―― 「親に背く(逆らう)」「主人の意に逆らう(背く)」などの場合、目上の人の言うことを聞かないの意では相通じて用いられる。◇「そむく」は、反抗の意思を言葉よりも行動で表す方に重点がある。「期待にそむく」「約束にそむく」「…の名にそむく」などの使い方は、「さからう」にはない。◇「さからう」は、反抗の意思を言葉や行動で表すことで、「上司にさからって左遷される」は、従わないことから口答えまでを背景に含んでいる。◇「川の流れにさからって泳ぐ」の使い方は「そむく」にはない。◇類似の語「たてつく」は、よりはっきりと反対の意思を言葉と行動に表すことで、特定の対象にしぼられる。「権力(教師)にたてつく」

さから・う〔さからふ〕【逆らう】

[動ワ五(ハ四)]

1 物事の自然の勢いに従わないで、その逆の方向に進もうとする。「風に―・って進む」「運命に―・って生きる」「時流に―・う」

2 目上の人の意見などに従わないで、反抗する。はむかう。たてつく。「親に―・って進学する」「命令に―・う」「神の意思に―・う」

[可能] さからえる

2010年11月10日水曜日

てき【敵】

1 戦い・競争・試合の相手。「大国を―に回して戦う」「―の意表をつく」「―をつくりやすい言動」⇔味方。

2 害を与えるもの。あるものにとってよくないもの。「民衆の―」「社会の―」「ぜいたくは―だ」

3 比較の対象になる相手。「―のほうがもてる」「弁舌にかけては彼の―ではない」

4 遊里で、客と遊女とが互いに相手をさしていう語。相方。おてき。

5 (「的」とも書く。代名詞的に用いて)多少軽蔑して、第三者をさしていう語。やつ。やつら。

[用法] 敵(てき)・かたき―― 自分にとって害をなすもの、滅ぼすべき相手の意では「敵」も「かたき」も相通じて用いられるが、普通は「敵」を使う。「かたき」はやや古風ないい方。◇ 「敵」は戦争・競争・試合の相手全般について使う。「敵を負かす」「敵に屈する」「敵が多い」◇争いなどの相手の意で使う「かたき」は、「恋がたき」「商売がたき」「碁(ご)がたき」のように複合語として用いられることが多い。◇深い恨みを抱き、滅ぼしたいと思う相手の意では「かたき」を使う。「親のかたきを討つ」「父のかたきを取る」「目のかたきにする」など。◇類似の語に「あだ」がある。「かたき」と同じように使われ、「あだ(かたき)討ち」などという。ただし「恩をあだで返す」は「かたき」で置き換えられない。

かたき【敵/×仇】

《「かた」は対比するものの片方の意で、本来は相手を広くいう》

1 勝負や争いの相手。競争相手。「商売上の―」「碁―」

2 恨みのある相手。あだ。仇敵(きゅうてき)。「―を取る」「父の―を討つ」

3 戦での相手。てき。

4 結婚の相手。配偶者。

[下接語] 目の敵(がたき)色敵・伯父敵・恋敵・碁敵・実(じつ)敵・商売敵・職敵・世話敵・立て敵・端(は)敵・半道(はんどう)敵・平敵・女(め)敵

うち‐はた・す【討(ち)果(た)す/打(ち)果(た)す】

[動サ五(四)]殺してしまう。また、たたきのめす。「かたきを―・す」

し‐と・める【仕留める/▽為留める】

[動マ下一][文]しと・む[マ下二]狙った敵・獲物などを確実に殺す。打ち果たす。「一発でクマを―・めた」

つき‐と・める【突(き)止める】

[動マ下一][文]つきと・む[マ下二]

1 不明な点や疑問点などを、徹底的に調べて明らかにする。また、調べてさがしだす。「原因を―・める」「犯人の隠れ家を―・める」

2 突いてしとめる。突き殺す。

2010年11月8日月曜日

ぬき‐だ・す【抜(き)出す】

[動サ五(四)]

1 引き抜いて出す。取り出す。「財布からお金を―・す」

2 選び出す。「該当部分を―・す」

3 突き出す。

2010年11月7日日曜日

のけ‐もの【▽除け者】

仲間から遠ざけられた者。仲間はずれ。「みんなから―にされる」

のけ‐もの【▽除け物】
取りのけておく物。

はじ・く【▽弾く】

[動カ五(四)]

1 曲げた物が元に戻る力で打つ。また、はね飛ばす。「おはじきを―・く」「爪先で弦を―・く」

2 寄せつけない。受けつけない。はねのける。「このレーンコートはよく水を―・く」「鋼鉄の板が銃弾を―・く」

3 そろばん玉を指で動かす。転じて、計算する。「そろばんを―・く」「損得を―・いてみる」

[可能] はじける

[動カ下二]「はじける」の文語形。

はじき【▽弾き】

1 はじくこと。また、はじくための装置。

2 おはじき。石はじき。

3 拳銃のこと。ちゃか。蓮根。

はじき‐だ・す【▽弾き出す】

[動サ五(四)]

1 はじいて外へ出す。「指先で―・す」

2 のけ者にして追い出す。仲間はずれにする。「グループから―・される」

3 そろばんをはじいて計算する。「総額を―・す」

4 費用を工面する。「遊ぶ金を―・す」

なげ‐やり【投げ×槍】

敵に投げつけるために用いる柄の短い槍。

はれ‐もの【×腫れ物】

炎症などで皮膚がはれてうみなどをもったもの。できもの。「首に―ができる」

セラミック

陶磁器。窯業製品。セラミックス。

セラミックス【ceramics】
成形し焼成して得られる無機物質からなる製品。陶磁器・ガラスなどの窯業製品の総称。最近は炭化物や窒化物などの耐火性物質も作られ、ファインセラミックスとよばれる。